「進学に強い通信制高校は分かったけど学費はどうなの」というように、入学や転入を考えるけど、学費はどの程度かかるからが分からないです。
ここで入学金、授業料、教科書代など含めて、年間にかかる学費について明かしていきます。
通信制高校の進学における学費事情
通信制高校の学費は全日制高校と同様、入学金、受講料、教材費、施設費が費用として含まれています。
ただ、全日制と通信制の学校は公立・私立で学費は大きく異なってきます。
公立と私立の費用について調べて見ました。
全日制高校の私立と公立の費用
文部科学省が実施した平成28年度私立高等学校等授業料等の調査結果によると、
私立の平均:
合計は724,694円でした。
公立の平均:
ここでは学校の費用は記載されていませんでした。公立の学校でかかる費用は国が負担することが多いです。同省が公表した平成27年度では、授業料118,800円と入学料5,641円が費用として課せられていました。
28年度では費用が不徴収でした。
通信制高校の私立と公立の費用
公立高校の場合の費用は各都道府県によって異なっています。そのため平均金額も変わってきます。
以下が東京都の平均金額です。
というような費用になります。
これらの費用のほかに教科書代や施設整備費等の費用も加わってきます。
これらを学費に加えますと、年間約5万円以上は超えないでしょう。
授業料は各地都道府県もあまり差はありません。
私立の平均は学校によって大きなバラつきがあります。
入学金は2~5万円の間がどの学校も同じでしょう。
授業料は1単位あたり平均6000円です。学校によっては10,000円から始まる学校もあります。
通信制高校は平均75単位獲得すれば卒業できるので、授業料を平均6000円にした場合、年間は43200円(72単位×6000円)になります。
このように
このように、全日制や通信制の公立、私立によっても費用は大きな差があります。
様々なタイプの学校と比較しても分かる通り、通信制高校の私立の費用が一番高いことが鮮明に分かります。
ただ、学校の学費が高いのには理由があるのです。それを今から紹介していきます。
私立の通信制高校が高いのは進学に強いからだ
全日制高校では希望校に進学を目指す人は予備校や塾に通うことが多いです。ただ塾や予備校の学費は決して安くありません。
大学受験を目指す現役高校生が塾や予備校で使う平均の金額を調べてみました。大手の予備校の費用を出してみました。
入学金:30,000円
通常授業料:1授業あたり15,000~20,000円/月程度
夏期講習:65,840円(90分4科目計5回の計算)
冬期講習:53,520円(90分4科目計4回の計算)
仮に、通常授業料を年間で24回受けた場合、571,200円かかります。
自信の力で受験に乗り越えていける人は夏期、冬期講習を受けなくてもよいでしょう。ただ、塾に通う人の中で、自分に対してそこまで自信満々の人はなかなかいないです。
そのため、入学金、通常授業料、夏期、冬期の講習を全て含めた場合、年間の費用は720,560円になります。
これに加えて全日制高校の費用も加えれば、教育費で年間100万円以上になります。
一方、私立の通信制高校の学費は高いですが、今後進学を考える人にとっては納得のいく金額になっています。
進学に強いのはサポート校の存在があるからだ
進学を目指す学生は塾や予備校に通わなければ希望校に合格できる可能性は低くなります。
希望校の合格を目指す生徒のために通信制高校はサポート校を設けています。
サポート校というのは、簡単に説明すると全日制高校の生徒が通う塾や予備校と同様な場所です。
サポート校には、有力のある塾や予備校が入っています。
例えば、トライ高等学院では「家庭教師トライ」と提携しています。
金額の差は若干異なりますが、この学校では、サポート校の費用を合わせて年間90万円以内で収まります。
通信制高校でしかできないこと
通常の塾や予備校では生徒がそこに行かなければなりません。
一方、通信制高校の生徒はプロの教師が学内で授業を指導しています。
また、トライ高等学院では一人ひとりの生徒にマンツーマンで指導をしています。これは他の塾や予備校でもあまりない現象です。
通信制高校の学費を安くできる方法
学校では費用を安くできる方法があります。この方法は就学支援金と呼びます。これは政府が公認した通信制高校のみに実施しています。
単位制私立高校の場合:
1単位の減免額:4,812円
年間25単位履修した場合は120,300円免除されます
卒業に必要な単位は平均74単位のため、その場合の免除額は356,088円(74単位×4,812円)になります。
このように、私立の通信制高校は高いこともありますが、こういった免除額も利用できるので、ご家族の負担を大きく減らすことが出来ます。
その他にも、私立は公立と比較して、生徒と先生との距離が近いことが多いです。学習面で何かわからなければすぐに質問することが出来ます。
また、学習以外に進路に困った場合や何から勉強すればよいか分からないなど、精神面からでもサポート体制が充実しています。