みなさんは“指定校推薦”で大学に合格できることは知っていますか?全日制高校でもこの入試方法を使って大学に進む生徒は少なくありません。最近では、通信制高校もこの入試に対して力を入れています。ここでは、指定校推薦を活用した通信制高校の大学進学事情を明かしていきます。
数字で分かる通信制高校の大学進学割合
高校卒業後の進路は大きく4つのパターンに分けられています。
に別れます。
文部科学省平成25年度高等学校教育の現状によると、以下の割合になります。
学校等の進学率を合わせると約41%になります。
通信制高校と言っても公立と私立学校があります。そのため、学校によって生徒の卒業進路も変動します。
公立の場合
私立の場合
公立と私立を比較
公立通信制は24%に対して私立は45%です。二つの差は大きいことがわかりました。
就職に関してはほぼ差は広がっていません。
その他には歌手や漫画家などになりたいと夢を見る人がフリーターやアルバイトの割合が多いと言えます。
なぜ、通信制高校(公立、私立)のデータを出してきたのか。それは公立より私立の通信制高校の方が大学進学に力を入れていることを皆さんに伝えたかったからです。進学のサポートに強いことは指定校推薦にも強いことを指しているかもしれません。
指定校推薦を利用した大学進学の合格率は100%?
大学受験をする場合、一番普遍なのは一般入試やセンター試験です。そのため、ほとんどは入学試験の結果で合否が決まってしまいます。一回の試験で決まってしまう入試方法に苦手意識を持つ方は、他の入試方法を使います。それが推薦入試です。
この入試方法は、高校側が学内の学力もしくは体育系の才能を持つ生徒を選び、学校側に紹介します。入試の枠は限られてしまいますが、その枠に選ばれた場合、ほぼ100%で大学に進学できます。ただ、この入試を利用した場合他の大学には受験することが出来ませんので大学を選ぶ際は慎重にしましょう。
通信制高校の推薦入試は大学進学に不利になるのか?
「この入試方法は全日制高校の生徒と比べて大学側からの評価が低いのではないか」というような声を聞きます。安心してください。そういったことはありません。
大学がこの入試で欲しがる人材は入学した後にどういったことをやりたいのか、それが明白に固まった人を求めています。全日制か通信制の学生かどうかは大学側にとって関係ありません。
全日制高校より通信制高校の方がこの入試に力を入れています。その理由として、勉強が不得意でスポーツ系に自信を持つ生徒が多くいることでしょう。そのため、その入試の指導に長年の経験を持つ教師は指導方法を沢山知っています。
通信制高校から推薦入試を獲得する方法
レポート提出、スクーリングの出席回数、試験結果
どういった生徒が学校からこの入試方法をもらえるでしょうか?
この入試資格を得るには学生の日頃の成績や学習態度が重視されています。
など、学校が生徒を見る要素がいろいろです。
「こんなんに厳しいんだ・・・」とこの入試資格を取りに行くのやめようと考える人がいるかもしれませんが、目指す大学にもよりますが、通信制高校の授業やテストは全日制高校と比べてそこまでハードなものではありません。日々の勉強や学校の行事に参加するなどの積み重ねがこの入試資格を取ることになります。
推薦入試を使って通信制高校から進学しても知名度の低い大学だらけ?
「この入試方法を使えたとしてもどうレベルの低い大学しか行けないでしょ」というような声は必ず聞きます。しかし、通信制高校からでも知名度や偏差値の高い大学に進学しています。学校の実例を出していきます。
ルネサンス高等学校
四年制大学:大東文化大学、東洋大学、帝京大学、国士舘大学、京都外国語大学、山梨学院大学、中京学院大学、日本福祉大学、京都女子大学、帝塚山大学、奈良大学、広島経済大学
クラーク記念国際高等学校
上智大学、法政大学、獨協大学、国士舘大学、北海道医療大学、東北学院大学、日本福祉大学、関西外国語大学、広島工業大学ほか
第一学院高等学校
学習院大学、関西外国語大学、石巻専修大学、京都女子大学、大阪学院大学、東京国際大学、日本大学、ものつくり大学、山梨学院大学
など、このように皆さんが思っているほど、通信制高校は大学の進学に弱いわけではありません。
迷わず通信制高校の推薦入試を使おう!
「大学には行きたいが、合格できるか不安」「センター試験みたいな一発勝負は苦手」など、こういった悩みを抱える方は通信制高校の指定校推薦入試を活用してみてくだい。
ここでは、大学の推薦入試について話してきましたが、短期大学や専門学校にもこういった入試方法を設けているので興味のある方は学校の資料請求をして自分の興味を持つ分野に進んでみませんか。